骨の髄まで私に尽くせ｡第13話ネタバレ
第13話：作られた偶然は、あなたの為の必然。
「一生を賭けて後悔させてやる」
さやかから逃げるように分かれた藤田。
その後しばらくは平穏な日々が続いたのですが、クリスマス前のある日、藤田が家に帰ると見慣れない女ものの靴がありました。
妻の美奈子が最近友達になったといって紹介してくれたのは、さやか！？
まさかの出来事に真っ青になる藤田。
対してさやかは何事もなかったかのように
「初めまして」
なんて挨拶してきます。
(なんで俺の家に！？まさか最近仲良くなった近所の人って・・・さやかちゃんの事！？)
藤田と付き合っていた時のさやかの家は「近所の」というには遠すぎます。
(まさか引っ越してきたのか！？)
とんでもない事態に頭がついていかない藤田。
「ちょっと〜〜？いくらさやかさんが美人だからって妻の前で見とれたりする？」
美奈子が横から不満そうに突っ込んできます。
藤田はそれどころではなくてフリーズしていたのですが、傍からは見惚れているように見えたのでしょう。
美奈子の肘打ちを食らって我に返る藤田。
少し前にスーパーに言った美奈子はそこでさやかに出会ったといいます。
スーパーから出ようとしたとき、にわか雨に遭って足止めされていた時にさやかが傘を貸してくれたというのです。
断る美奈子ですが、さやかは自分の家はすぐ目の前のマンションなので問題ないといってくれます。
(はー、きれいな人)
同性の美奈子ですら見惚れてしまうほど綺麗なさやか。
そこから美奈子とさやかの付き合いが始まったらしいのです。
美奈子はさやかに夕食も勧めますが、悪いですといって帰ってしまいます。
あのブチ切れしまくりのさやかとはうって変わっておしとやかな印象です。
とはいえ、藤田とさやかが再開したころもこんな感じでしたので、猫被るのは得意なようです。
とはいえ、さやかの腹が真っ黒なのは相変わらず。
誰にも見えないように陰湿に笑うと
「美奈子さんに聞いていた通りの・・・『優しくて誠実そうな』かたですね」
「は、はあ・・・」
美奈子に見えないところでひきつった笑いを浮かべる藤田。
その姿を後ろから美奈子はじっと見つめています。
「ありえない・・・」
さやかが帰った後、自室に引きこもってへこみまくる藤田。
別れ際のさやかの狂乱を知っているだけに、どうしてあんなことができるのか理解できません。
(何を考えてるんだ・・・美奈子や花音にバラす気じゃ・・・)
コンコン
思案に暮れる藤田ですが、それを中断させてのは美奈子でした。
藤田の部屋に入ってきて
「パパ、ちょっといい・・・？」
(まさかバレた！？)
いつもの美奈子とはちょっと違う態度に恐怖心しか沸いてきません。
「さやかさん、美人でびっくりしたでしょ？」
しかし、藤田の心配をそよに美奈子は全然別の事を聞いてきました。
「いつも人見知りなパパがやけにドギマギしてたから相当好みのタイプだったかなって」
「まあ、ちょっと嫉妬しちゃったわけですよ」
どうやら美奈子は藤田の態度に嫉妬していたようです。
(ヤキモチか・・・よかった)
人見知りしないのはさやかと関係があったからで決して見惚れていたわけではないのですが、美奈子は都合よく解釈してくれたようです。
「私の良いとこ、10個言ってみ？」
藤田のベッドに寝転がって変な事を言い出す美奈子。
「健康的・・・元気で明るい・・・サバサバしている・・・頼もしい・・・・」
ここは可愛いとか健気とかいう言葉を期待していたのでしょうけど、全く逆の事を言われてちょっと怒る美奈子。
それでも
「美奈子は可愛いよ」
最後の一言で全部許すあたり、本当に藤田の事が好きなんですね。
その日は同じベッド絵眠る藤田と美奈子。
すやすやと眠る美奈子を見つめながら、藤田はある事を考えています。
骨の髄まで私に尽くせ。第13話感想
骨の髄まで私に尽くせ。13話はさやか襲来！なのですが、この日は何もせずに帰っていきます。
いわゆる敵情視察というやつでしょうか。
それでも藤田にトゲのある言葉を残していくことは忘れていませんが。
もっとも見かたを変えればこれは藤田に対する宣戦布告とも取れます。
まさか復讐のために引越してきて美奈子と花音に近づくなんて藤田にも想像できなかったでしょう。
さやかの執拗さを如実に表したエピソードと言えますね。
骨の髄まで私に尽くせ第13話のタイトルは「作られた偶然は、あなたの為の必然。」です。
偶然を装って美奈子に近づき、復讐はこれからというさやかからのメッセージでしょうね。
のど元にナイフを突きつけられたに等しい状況の藤田はここからどうやって家庭を守るか。
その一点に全神経を集中していそうですね。
第14話でその答えが見れるかもしれませんね。
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